第1話  マッチがいだらけの火のつけかた

(BS隊  円城寺 守)


 野外活動では火の使用を避けては通れない。炊事に、暖房に、照明に、通信に、

儀式に、火は重要な役目を持っている。そんな大切な、火について考えてみよう。

1.マッチがいだらけの火のつけかた

 火を得るには多くの方法があるけれども、最も手軽なのはマッチによるものであ

ろう。安いし、どこででも手に入るし、誰にでも点けられ‥‥‥ない人もいるので、

この話だ。実のところ、BSに入るまで、マッチで火を点けたことのないスカウトが

ずいぶんと居る。台所で手伝いはしても、自動点火が大部分の世の中だからか。

しかし、人類が手にしたこの火を上手に利用できるかどうかは、スカウティングの

基本にもかかってくる。

 ともあれ、マッチ箱からマッチを1本とりだしてまずすってみよう。周りに何もない

ところで、火事の心配がなければ、あとは、悪くても火傷をするだけだ。火傷は冷

やしておけば、そのうち治ってしまう。

 マッチのすり方として、人に火の粉がかからぬよう手前に引いてするとか、自分

に火の粉がかからぬよう外側に向けてするとか言われる。どちらも正しい。安全を

確認しながら、確実にすればよい。

 マッチをするときは、する角度と強さとが大切だ。

  する角度が大きすぎると軸木が折れやすいし、

 火も安定しない。すったあと、軸木を2、3本の指

 で持ち、両手の掌で風防をつくってやるとよい

 (左図)。 マッチの点火は一種の爆発に近い現象な

 ので、相当に強い風の中でも点すことができる。こ

 のとき、火は上に昇る性質を持っているから軸木を

 保つ角度が 重要だ。

  確実に軸木に燃え移った頃合を見て、ローソクや 

 新聞紙、などに着火する。普通の長さのマッチな

 ら、 25〜35秒の間、炎を持続させることができる。

 これだけ時間があれば、大抵の物には火が点くはずだ。

 さて、ここで、クエスチョン!

 「宇宙船の中でマッチをすった。さあ、どうなるか?」 

                                    (平成5年9月掲載)

 

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